頭ヤベンジャーズ~人生エンドゲーム~

あらさー独身男子のくだらない日常

舞台レミゼラブルを鑑賞してきた。

6月26日(土)、ついに念願の舞台「レミゼラブル」を鑑賞する日。人生で初めての舞台鑑賞かつ帝国劇場であり、私自身のここ数ヶ月の唯一の生きがいであった。

まず、遡ること2ヶ月ほど前、チケットの発売を知りフル装備で争奪戦に臨んだのだが、案の定、かなり人気のようで即完売しておりました。この時、買えなくて、すごく悔しくて、諦めきれなくて亡霊のごとく販売サイトを開いたり、消したりしていたら、奇跡のごとく一瞬だけ在庫が復活しておりました。その一瞬に全てをかけてなんとかクレジット決済まで無事たどり着くことができました!やっぱ、日頃の行いが良いとこういう所で出ますよね(←息をすうように人の悪口を言うクソ・オブ・クソ人間が言うな)

事前に映画版を鑑賞したり、サントラを聞いたりは一切しませんでした。より新鮮な気持ちで見たかったからです!

待ちに待った当日、朝5時に起床してまず顔面と髪型大工事がはじまる。この日の朝、ふと鏡を見ると顔面のコンディションが終わっており、例えるとノブシコブシ吉村の顔面を100回殴って水に浸したあと、数時間寝かせたような顔であったため緊急顔面工事を余儀なくされた。では何故、わざわざ貴重な朝の時間をかけてまで顔面工事をする必要があったか。それは私の推し(生田絵梨花)が舞台に出ているからです。もしかしたら、一瞬でも、彼女の瞳の中や脳裏に自分の顔が残るかもしれない(尚、2階席のはじっこの模様)ため、コンディションを強制的に上げなくてはならなかったのである。

9時に、家をでる。

▼見慣れた、成田駅周辺。9時59分発の電車に乗る。

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▼11時半頃、日比谷駅で降りる。

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▼開場は12時で開演は13時なので、とりあえず優雅に皇居の周りを散策。ランナーが多かった印象

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▼帝国劇場到着。

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▼ついに...

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12時になり、人生で初めて、帝国劇場に足を踏み入れる。開演時間まで1時間あったので、売店で飲み物を買ったり(劇場内は飲食厳禁)、パンフレットを買ってそれを読んで時間を潰しておりました。

▼帝国劇場内の様子。

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▼2階席なので階段を登ります。

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▼上演時間はこんな感じ。13時から16時とかなりボリュームありますね。チケット代が1万しなかったのでかなりお得なのでは。

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▼今日のメンツ

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劇場内の様子も、写真に収めようと思ったのですが、撮った瞬間どこからかスタッフがぶっ飛んできて、27歳のおじさん、怒られてしまいました。みなさん劇場内は開演前でも、撮影禁止なので気をつけましょう。

そうこうしていると上演時間になりました。まず驚いたのは、客席と舞台の間に溝があってそこにオーケストラがいて、フルで演奏しているということ。役者さんの歌も、(通行人Aみたいなワンフレーズしか歌わないレベルの人まで歌うますぎて鳥肌)みんな異次元レベルで、初めて生のミュージカルをみたのですが、やはり映像などの媒体を通して見るものとは全然違いました。圧倒的歌とオーケストラの演奏で臨場感のある音楽を全身で体感して終始空いた口がふさがりませんでした。始まった瞬間、あのルックダウン〜♪トゥーフォーシックスオーワン〜♪の歌が流れた瞬間から一気にレミゼ の持つ素晴らしい世界観に引き込まれた。

あと舞台装置がかなり大掛かりなのが印象的でした。背景はプロジェクションマッピング的なのを使っていたり、市民の住んでる家がシーンごとに動いたり、かなり大きなバリケードが登場したりとセットが細かいところまで凝っていて隅々まで、フランス革命時代のレミゼ の世界観が作り込まれておりました。

あと案の定、とんでもない程、泣いてしまいました。僕自身、初めての舞台鑑賞ということもあり、舞台で生で演じている姿をみて、絶対泣くことはないだろうと思っていたのですが、役者さんの感情の表現の仕方だったり表情や歌い方による演技によってすごく心が動かされてしまい、結果ハンドタオルでは足りない、バスタオルがマストな程、大号泣でした。

始まって間もなく泣いた(笑)ジャンバルジャンっていう主役のキャラクターが教会にある司祭様の食器を盗んで、捕まってしまうのですが、司祭様が「盗んだのではありません。私があげたのです。(仏)」この優しすぎるマザテラ精神に全俺が泣いた。

あと、ファンティーヌがセクハラ工場長に反抗して理不尽にも仕事をクビになってそこからお金を稼ぐ為に、路頭に迷った末、歯や髪の毛や自身の体までを売った心身ともにボロボロになった状態で力いっぱい歌う「夢やぶれて」でマスクが鼻水と涙でびしょびしょで事故りました。マスクつけながら鑑賞は無理ゲーと言っても過言ではない。この「夢やぶれて」からのファンティーヌが病院で死ぬまでの流れは隣の観客が引くレベルで嗚咽しておりました。ここのシーンが嗚咽ポイントその1。

そこから、シーンは進み、我が最愛の推し生田絵梨花が演じるエポニーヌが登場する。

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普段、帝国劇場は女性客が圧倒的に多いそうなのですがこの日は大半が男性客であることに対して普段より帝国劇場に通うレベルのヲタクの方々からしたら異様な光景だった模様(ソースはTwitter)まあ、生ちゃんが登場した瞬間、私の周りのお兄さん、おじさん方がみんなオペラグラス構えた瞬間、色々察しました笑

マリウスとエポはずっと一緒だったのに、コゼットが登場した瞬間、マリウスポンメルシーはコゼットコゼットコゼットコゼットコゼット...なんなの怒!!コゼットしか見えてないマリウスを見るエポの表情が切なくて凄く心苦しくなった。

しかも、マリウスはコゼットの家を探して欲しいだとか、明日革命を起こして死ぬかもしれないからコゼットに手紙を渡して欲しいだとかエポを都合のいいように使うの癪に触る。エポはマリウスが好きだし、純粋な一面を持つからその想いに応えるけど、自分は許さない!!!

エポが常に健気で、報われないのが悔しい。エポ自身も悲しいはずなのに、決してコゼットの株を落とさない、めちゃくちゃ良い子。マリウスポンメルシー以外にも良い男は沢山いると伝えたい。俺とか俺とか俺とか(黙れ)(お前がジャベールに捕まれ)

そして、なんといってもエポ最大の見どころである「オンマイオウン」は圧巻でした。生ちゃんの表現力の豊かさに驚かされた。知ってる〜♪のフレーズからの吹っ切れ感というか感情の変化が目に見えてわかって、そこから歌声も力強くなって素晴らしかった。誰も自分を愛してくれないエポの孤独、寂しさが伝わってきて抱きしめて結婚してあげたくなった()

オンマイオウンから、エポが死ぬまでの流れは嗚咽ポイントその2。ここでマリウスに抱えられるエポが「やっとこっちを見てくれたね」みたいな感じで微笑みながら死んでしまうのが悲しかったし切なかった。生ちゃんの演技が素晴らしすぎて感情移入しました。

あとワンデイモア、民衆の歌といった全員総動員で合唱するところはゾクゾクしましたね。

革命も、終わり、みんな死んでしまって、エポとマリウスが結婚する(←なに自分だけ幸せになっとるじゃ、マリウスポンメルシー)わけですが、その前にジャンバルジャンが自分のこれまでの物語をマリウスに告げるシーンは嗚咽ポイントその3。

そのあと、コゼットとマリウスがジャンバルジャンの死に直面するシーンは死者のファンティーヌがお迎えの為に現世に召喚される。ここが嗚咽ポイントその4。この演出は普通に反則。

その後の死者アッセンブルからの民衆の歌は嗚咽通り越して、滝になった。オーケストラと、演者ひとりひとりの歌声が生み出す民衆の歌の破壊力凄かった。

まとめると本当に素晴らしかった。見てよかった。人生の中でも歴史に残る充実した時間だったと言える。しばらく観客が大分いなくなった帝国劇場の中に残って、余韻で動けなかった。本当に凄かった。歌、演技、オーケストラ、舞台セット、どれも衝撃的でした。

レミゼ という作品に触れるのも久しぶりだったので、大分作品に対しての感じ方も前とは変わってました。